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患者さんと病棟との連絡ノート「お母さんにおんぶしてもらっている写真」

iwata

このブログは、緩和ケア病棟で出会った患者さんのエピソードを記録しています。

自己紹介

こんにちわ、iwata(@iwamegane)です。薬剤師として緩和ケア病棟を専任し19年。その経験をもとに、患者さんとのエピソード、緩和ケアに関連する薬について情報発信しています。

30代男性、脳腫瘍の患者さん。緩和ケア病棟に入院してきた頃、話はできました。徐々に症状は進行し、ほとんど寝て過ごされています。10年くらい前に、眩暈で受診し脳腫瘍の診断されたそうです。理学療法士さんと年齢が近いことから仲良くなり、色々と話をするようになったそうです。ご家族との連絡手段として、病室には1冊のノートがあります。理学療法士さんも、リハビリの様子を毎回書き留めています。ご家族も、返信を書いてくれていました。

食べることが大好きと、聞いています。
「今日は時間はかかったけど、鰻を食べました」


など、書かれていました。途中から、昔の写真を貼っているページがありました。乗っていた車や、ご家族との写真。そして、小学生の頃か、お母さんにおんぶされている写真。


ここ数日、嚥下機能の低下がみられ、経鼻胃管挿入となり、そこから薬を投与しています。たまに、ご家族の持ってきた食事を少量食べています。経鼻胃管の挿入するときは、とても苦しい思いをします。常に鼻から管が出ているので、ストレスを感じていると思います。今まで、経鼻胃管を入れない方が自然の経過をたどるのかなぁ、と、思うことがありました。だから、経鼻胃管を挿入する必要はどこまであるのか、疑問に思うこともありました。誤嚥のリスクにもなるかも、と思うこともありました。でも、今はそう思っていません。少しでも長く、家族と一緒に落ち着いて過ごす事が出来るのであれば、必要な処置なんだと!思っています。

自分も子供がいます。夜、一緒に寝ている時に顔を見るだけですごく幸せな気持ちになります。わが子は、唯一無二の絶対的存在です。親から見れば、いつまでたっても子供は子供です。

今頃、「明日の差し入れは何だろう?」と、思っているんだろうなぁ。

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この記事を書いた人

緩和薬物療法認定薬剤師。

1978年に千葉県銚子市生まれ、地元高校へ進学。その後、日本大学薬学部へ入学。卒業後、地元の病院に就職。勤務2年目から緩和ケア病棟を専任し20年。その経験をもとに「病棟で出会った患者さんとの素敵なエピソード」、実際に経験をもとに「緩和ケアに関連する薬の使い方」など情報発信しています。

趣味はスポーツ、アウトドア。高校からラグビーを始め、現在は小学生を対象に銚子ラグビースクールのコーチを務めています。また、「庭で焚火を楽しんで、夜のベットで寝る」程度のアウトドアを楽しんでいます!もう一つのブログ「銚子のぬし釣り」では、その程度のアウトドア情報を発信しています。

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