おむつ交換時に突出痛があるので、予防レスキュを使います。
その回数が多い時はベースを増量するの?
この記事では、そんな悩みを解決します。
こんにちわ、iwata(@iwamegane)です。薬剤師として緩和ケア病棟を専任し19年。その経験をもとに、患者さんとのエピソード、緩和ケアに関連する薬について情報発信しています。
質問に対する回答
予測される痛みに対してレスキューを使用する場合、ベースを増量しません。
タイトレーション時の予防レスキューの考え方
がん性疼痛に対して、ベースとして長時間作用型薬剤を定期的に服用します。それでも、突発的に出現する疼痛を突出痛と呼ばれています。
今回、持続痛はゼロのため、ベースを増量することは眠気を誘発する可能性があり、患者さんの生活の質を下げてしまうリスクがある。そこでベースは増量せず、レスキュー対応でよいと考えました。予測される疼痛に対して使用するレスキューはベース量が足りていないと判断しかねます。レスキューを複数回使用してはいるが現状として持続的な疼痛の訴えが無いようであれば、「疼痛コントロール良好」と判断します。形式的に、レスキューを数回使ったのでベース増量とすると、逆に眠くなり、生活の質を低下させてしまう可能性があります。
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