70代、肺がんの患者さん。
呼吸困難に対して、MSコンチン錠を服用していました。内服するのも大変ということで、モルヒネ注の持続皮下投与へ変更になりました。数日後、患者さんから「少し、立ってみたいね」と、いつ発現がありました。
モルヒネを内服から持続皮下投与へ変更したことで呼吸困難感は緩和され、動いみてみようかと思うように気持ちの向上も見られました。やはり、呼吸困難感に対して注射薬による投与へ切り替えることで呼吸困難は軽減されました。嚥下機能は保たれていて内服可能であっても、モルヒネだけを注射薬に変えることは症状緩和に有効な手段です。実際、内服から持続投与に変更すると、明らかに呼吸困難が軽減される方は多いです。
呼吸困難で苦しいと感じることは、主観的な症状の訴えです。注射薬にて投与すると、効果発現が早いのです。
「呼吸が楽になった」と感じ、呼吸が落ち着く
→さらに、呼吸困難は軽減される
→さらに、呼吸は落ち着く
→さらに、呼吸困難は軽減される
と、正の方向にサイクルが回りより呼吸困難は改善されます。入院している時は、疼痛や呼吸困難をコントロール際にまず内服から注射薬の持続投与へ変更することでより短時間で苦痛緩和へつながることは多いです。
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