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終末期がん患者さんの話を「傾聴する」とは?

傾聴ってどういう意味?

iwata

本記事では、上記のような悩みを解決します。

自己紹介

こんにちわ、iwata(@iwamegane)です。薬剤師として緩和ケア病棟を専任し19年。その経験をもとに、患者さんとのエピソード、緩和ケアに関連する薬について情報発信しています。

緩和ケアでは「傾聴する」というキーワードは勉強会や本によく出てきます。樺沢紫苑さんの「インプット大全集」より、傾聴について読んで、なるほど!と納得させられました。

目次

傾聴する目的

傾聴の目的のひとつは、相手の「自己重要感」を満たすことです。他者から認められる、承認されることで「承認欲求」が満たされ、結果押して自己重要感も満たされます。そのためには、話を真剣に聴くことです。結果として、「こんなに真剣に話を聴いてもらえた。自分が受け入れられた。」と、自己重要感が満たされます。

インプット大全集を読んでさらに気づかされたことは、傾聴することで相手の自己重要感を満たすことができるんだということです。以前、人は最後まで自分の存在する価値を考えていると、教わりました。終末期がんで、何もできなくなってくると自分の価値を見出せなくなり精神的な苦痛になることがあります。人は少しでも、誰かに役にたちたいと思うものですよね。すこしでも、認められたいと思うと思います。自分も、少し誰かの役にたてると気分が良くなります。

傾聴は誰でも出来るケア

傾聴する、しっかりと相手の話を聴くことで患者さんの自己重要感を少しでも満たすことができれば、結果として精神的な苦痛を緩和することが出来るのだなぁと思いました。話を聴くことは、病院全てのスタッフができます。傾聴するノウハウを何も知らなくても医師、看護師、薬剤師、リハビリ技師、看護助手、清掃員、その他どんな職種でも傾聴することができます。実際に、薬剤師の僕に薬のこと以外の話で患者さんのケアに活かせるような情報を話れくれることがあります。清掃員の方から、患者さんの大切な情報を教えてもらうこともあります。多職種で患者さんの話を聴くことは、とても意味もあることです。

緩和ケア病棟で意識している事

「緩和ケア病棟で初めて会った患者さんに、まだまだ知識もないのにいきなり気の利いた話をすることが出来ないのは、当然のことだと思うよ。それに、終末期のがんで予後1ヵ月といわれている患者さんに健康に生活している自分たちが、気の利いた話をできるわけがないんだよね。何か言葉を発しなくても、無言でも会話と呼ぶんだよ。何も言えないけど、うなずくことしかできけど“一生懸命にあなたの話を聴いています”という態度で接することが大切だよね。」

傾聴について、いつも気を付けていることは一生懸命に話を聴く、その態度を示すことです。薬学生が実習に来た学生や新人に話してる内容です。

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この記事を書いた人

緩和薬物療法認定薬剤師。

1978年に千葉県銚子市生まれ、地元高校へ進学。その後、日本大学薬学部へ入学。卒業後、地元の病院に就職。勤務2年目から緩和ケア病棟を専任し20年。その経験をもとに「病棟で出会った患者さんとの素敵なエピソード」、実際に経験をもとに「緩和ケアに関連する薬の使い方」など情報発信しています。

趣味はスポーツ、アウトドア。高校からラグビーを始め、現在は小学生を対象に銚子ラグビースクールのコーチを務めています。また、「庭で焚火を楽しんで、夜のベットで寝る」程度のアウトドアを楽しんでいます!もう一つのブログ「銚子のぬし釣り」では、その程度のアウトドア情報を発信しています。

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