70代男性、肺がんの患者さん。
回診時、笑顔で「ここに来てよかった」と話してくれました。
緩和ケア病棟のイメージ
緩和ケア病棟には行きたくない
緩和ケア病棟にいっても死ぬだけだ!
10年以上前から、緩和ケア病棟のイメージはあまり変わっていないのかもしれません。でも、1つだけ言えることは「やっぱり、緩和ケア病棟のに来なければよかった」と言う人はいません!がんの治療は何もしませんが、苦痛を緩和するための治療はします。苦痛の原因検索するために検査もします。何もしないわけではありません。
痛み・吐き気など身体的苦痛、不安・苛立ち・落ち込みなど精神的苦痛、経済的な不安・家族の心配など社会的な苦痛、自分の人生はなんだったのか・なぜ苦しむのかなどスピリチュアルペイン。それら苦痛を普通に生活していく上で少しでも緩和するためにケアや治療をします。
僕が新人だった頃、千葉県内にも緩和ケア病棟のある病院は少なかったです。その頃、患者さんが持っている緩和ケア病棟のメージは良くないなぁ、と思っていました。それから10年以上経ちました。世の中に緩和ケア病棟は増えてきています。日本は「早い時期から緩和ケアを行いましょう」と言ってきました。でも、やっぱり「緩和ケア」のイメージは変わっていない感じがします。
薬学部の病院実習が今月末から始まります。緩和ケア病棟を実習した後、みんなイメージはプラスなイメージに変わります。卒業して、薬剤師として働き始めたら緩和ケア病棟を勧めてね!と、いつもお願いしています。
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