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院内製剤「クエチアピン坐薬」について

統合失調症に使われる抗精神病薬のクエチアピン、商品名は「セロクエル錠」、です。がんの終末期せん妄に対して使われます。適応症が統合失調症であり、厳密にはせん妄に対しては適応外使用となります。

日本緩和医療薬学会主催の教育セミナーをWebで受講しました。そこで、せん妄についての講義からクエチアピンの適応について学びました。

平成23年9月28日、以下の薬剤について「器質的疾患に伴うせん妄・精神運動興奮状態・易怒性」に対して診療報酬の審査上使用を認めるとされました。

ハロペリドール
クエチアピン
リスペリド

医薬品の適応外使用に係わる保険診療上の取り扱いについて

 

クエチアピンは一般的にがんの終末期せん妄に使われています。今まで、適応外使用なんとなく問題ないとおもっていました。しかし、ちゃんと使用が認められてることを知りました!

iwata

教育セミナー、勉強になります!

目次

クエチアピン坐薬

緩和ケア病棟では、不眠、不安、せん妄などに対して神経科領域の薬はよく使われます。そこで、神経科病棟を担当の薬剤師に相談することは多いです。先日、クエチアピンを院内製剤にて坐薬にして使用している情報を教えくれました。

 

「がん患者のせん妄に対する、 院内製剤クエチアピン坐剤の使用経験」

綜合病院山口赤十字病院緩和ケア科、薬剤部

 

がん終末期では経口摂取が出来ない場合が多く、坐薬は症状コントロールに対して有効と考えました。そこで、緩和ケアの医師と相談し院内製剤として採用することなりました。院内製剤の作り方や使用状況など、山口赤十字病院さんはとても丁寧に情報提供を頂きました。本当にありがとうございました。

院内製剤の分類

安全かつ安心して院内製剤を使用するため、日本病院薬剤師会から「院内製剤の調製及び使用に関数する指針」が出されています。当院でもクラスⅠ~Ⅲまで分類されています。

当院において、クエチアピン坐薬はクラスⅡに分類され、「患者または家族から口頭同意」が必要とされています。

使用した結果

実際に夜間せん妄を緩和する目的で使用しました。特に有害事象の発現は無く、せん妄を抑える効果がありました。

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この記事を書いた人

緩和薬物療法認定薬剤師。

1978年に千葉県銚子市生まれ、地元高校へ進学。その後、日本大学薬学部へ入学。卒業後、地元の病院に就職。勤務2年目から緩和ケア病棟を専任し20年。その経験をもとに「病棟で出会った患者さんとの素敵なエピソード」、実際に経験をもとに「緩和ケアに関連する薬の使い方」など情報発信しています。

趣味はスポーツ、アウトドア。高校からラグビーを始め、現在は小学生を対象に銚子ラグビースクールのコーチを務めています。また、「庭で焚火を楽しんで、夜のベットで寝る」程度のアウトドアを楽しんでいます!もう一つのブログ「銚子のぬし釣り」では、その程度のアウトドア情報を発信しています。

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