緩和ケア病棟で薬剤師として在籍しています。年間、300以上の患者さんが死亡退院します。病棟で多くの患者さんの死を見て精神的に辛くなりませんか?と質問されました。
辛くなる時はあります。でも、自分の家族が親や子供が死んでしまう事とは気持ちの辛さは違うと思います。
最近、病棟で受け持った患者さんで気持ち的に辛くなることがありました。振り返ってみると、自分の父親に似ている患者さんだったんだと思います。父は80才を超えており寿命は短くなっている事を感じているからだと思います。
もしも、自分の親ががんと診断され予後3ヶ月です。と、言われれば親と同世代で、同じがんの患者さんの死と直面すればすごく辛くなると思います。自分の子どもと同世代の患者さんの死と直面すればすごく辛くなると思います。家族の死は、考えるだけですごく辛い気持ちになります。普通のことだと思います。もし、家族が100人いたら100回の死に直面したら精神的におかしくなると思います。
どの患者さんにおいても自分の家族だったら何が出来るか考えましょう。という方もいるかもしれませんが現実的に、ちょっと難しいと思います。だからこそ家族の存在は、他の人とは違う存在で、大切な存在なんだと思います。家族と過ごしていると和やかに過ごすことができます。だから、家族なんだと思います。だから、家族の死はすごく辛いと思います。
患者さんの死と出会い軽い気持ちで感じでいるというわけではありません。いつも、色々な事を教えて頂き色々な事を感じることができ「ありがとうございます」という感謝の気持ちをもって患者さんの死を感じて考えています。この経験が少しでも次ぐに出会う患者さんの苦痛緩和に繋がるよう考えられるよう頑張ります!
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