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【解説】少量のモルヒネを投与しています。その時のレスキュー用量はどうしますか?

モルヒネを1日10㎎投与しています。
レスキュー量はどうしよう・・・

iwata

本記事では、上記のような悩みを解決します。

自己紹介

こんにちわ、iwata(@iwamegane)です。薬剤師として緩和ケア病棟を専任し19年。その経験をもとに、患者さんとのエピソード、緩和ケアに関連する薬について情報発信しています。緩和薬物療法認定薬剤師。

目次

結論

  • モルヒネ原末 2.5㎎(モルヒネ水)
  • オプソ液 5㎎

レスキュー量の考え方

ベースの1/6量、もしくはベースの20%量を目安としています。モルヒネ内服1日量10㎎として計算します。

※ベース:定時投与されているオピオイドの1日投与量

計算
  • モルヒネ内服10㎎ × 1/6 ≒ 1.67㎎
  • モルヒネ内服10㎎ × 20% = 1~2㎎

モルヒネ2㎎ということは…
オプソ液5㎎を半分投与⁉

iwata

オプソ液5㎎を半分投与は、ダメです!

モルヒネ水

モルヒネ原末は、苦いです。そこで、精製水で溶かして単シロップを少し加えると飲みやすくなります。

iwata

リン酸コデインも苦いです!

処方例

モルヒネ原末 2.5㎎
精製水 7mL
単シロップ 3mL
疼痛時 1回10mL 10回分

全量で100mLとなります。
モルヒネ末を精製水で溶解し、単シロップを追加して完成です!

iwata

モルヒネ原末1gを溶解するのに必要な水は17.5mLです。
計算上、モルヒネ原末1㎎は水0.02mLあれば解けます!

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この記事を書いた人

緩和薬物療法認定薬剤師。

1978年に千葉県銚子市生まれ、地元高校へ進学。その後、日本大学薬学部へ入学。卒業後、地元の病院に就職。勤務2年目から緩和ケア病棟を専任し20年。その経験をもとに「病棟で出会った患者さんとの素敵なエピソード」、実際に経験をもとに「緩和ケアに関連する薬の使い方」など情報発信しています。

趣味はスポーツ、アウトドア。高校からラグビーを始め、現在は小学生を対象に銚子ラグビースクールのコーチを務めています。また、「庭で焚火を楽しんで、夜のベットで寝る」程度のアウトドアを楽しんでいます!もう一つのブログ「銚子のぬし釣り」では、その程度のアウトドア情報を発信しています。

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