ナルラピド錠は簡易懸濁できるのかな?
本記事では、上記のような悩みを解決します。
こんにちわ、iwata(@iwamegane)です。薬剤師として緩和ケア病棟を専任し19年。その経験をもとに、患者さんとのエピソード、緩和ケアに関連する薬について情報発信しています。
救命救急病棟の薬剤師に質問されました。自宅でナルラピド®錠を水に溶かして飲んでいたそうです。
ナルラピド錠は簡易懸濁できるのか
- 簡易懸濁可
- 粉砕可
ただし、安全性は確認されていません。また、投与方法は適応外使用となります。
製薬会社からの回答
粉砕、簡易懸濁法ともに可能であり成分量の変化はありません。しかし、安全性などは確認していません。粉砕や簡易懸濁法による服用は、適応外使用となってしまいます。
メールで質問したら、すぐに回答がきました。すぐに現場に還元することができました。ありがとうございました!
オキノーム散は溶かして服用可能
オキシコドン製剤であるオキノーム®散は、水10mLに溶かして服用することは可能です。フェンタニル製剤であるアブストラル®舌下錠もあります。入院中ですので、注射薬で疼痛コントロールを図ることも可能です。しかし、この患者さんはモルヒネ注射薬を使用しても効果がなく、ナルラピド®錠を溶かして服用したら痛みが和らいだそうです。精神的な効果もあったのかもしれません。「その薬しか効かないんです」という患者さんがたまにいます。
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